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帯剣
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たいけん
ふりがな文庫
“
帯剣
(
たいけん
)” の例文
旧字:
帶劍
ただ、
帯剣
(
たいけん
)
だけはなかったのです。そのうちに、ほんとうの大尉どのが司令部に出て来て、自分でも呆れている始末です。
火薬庫
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
二人ともパンツのまま横になっていたので、
上衣
(
うわぎ
)
を着ればよいのだ。巡査は用意の為に
帯剣
(
たいけん
)
までつけて、階下に降りた。邸内は死んだ様に静まり返っている。
魔術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
其巡査の話に、
正服
(
せいふく
)
帯剣
(
たいけん
)
で東京を歩いて居ると、あれは田舎のお
廻
(
まわ
)
りだと
辻待
(
つじまち
)
の車夫がぬかす。如何して
分
(
わ
)
かるかときいたら、
眼
(
め
)
で知れますと云ったと云って、大笑した。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
貴人の風格のある例の
小旋風
(
しょうせんぷう
)
柴進
(
さいしん
)
は、
衣冠
(
いかん
)
帯剣
(
たいけん
)
の身なりで、九紋龍史進と
浪子
(
ろうし
)
燕青
(
えんせい
)
のふたりを
供人
(
ともびと
)
に仕立て、大名府の
小路
(
こうじ
)
の角に、さっきから、かなり長いことたたずんでいた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
紙洗大尉は、
傍
(
かたわら
)
の帽子掛けから、帽子と
帯剣
(
たいけん
)
とを取ると、身
繕
(
づくろ
)
いをした。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
こんなことを云っている
中
(
うち
)
に、噂の
主
(
ぬし
)
は
帯剣
(
たいけん
)
を
戞
(
から
)
めかしながら入って来た。近所の人であるから、忠一とも
予
(
かね
)
て
相識
(
あいし
)
っているのである。双方の挨拶は
式
(
かた
)
の如くに終った。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
それら屈強の人々が、賊の影を見るや、
帯剣
(
たいけん
)
を鳴らして殺到した。
黄金仮面
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
警官達は、
帯剣
(
たいけん
)
を握って走る。もつれる影、乱れる靴音。
吸血鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
“帯剣”の意味
《名詞》
体に剣を帯びること。また、そのような剣。佩刀。帯刀。
(出典:Wiktionary)
帯
常用漢字
小4
部首:⼱
10画
剣
常用漢字
中学
部首:⼑
10画
“帯”で始まる語句
帯
帯刀
帯揚
帯紐
帯留
帯際
帯上
帯革
帯地
帯止