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蹌踉
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ひょろひょろ
ふりがな文庫
“
蹌踉
(
ひょろひょろ
)” の例文
「いや、どうも盛会ですな。」と、ビールの
杯
(
コップ
)
を右の手に高く
翳
(
かざ
)
しながら、
蹌踉
(
ひょろひょろ
)
と近づいて来る男があった。それは、勝平とは同郷の代議士だった。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
……意識の力はどこまでもハッキリしたまま……うつつともなく、夢ともなく、私の眼の前の床が向うの方に傾くにつれて、
半分
(
なかば
)
開いた入口の方向を
眼指
(
めざ
)
しつつ
蹌踉
(
ひょろひょろ
)
と歩み出した。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
火事の最中、雑所先生、
袴
(
はかま
)
の
股立
(
ももだち
)
を、高く取ったは
効々
(
かいがい
)
しいが、羽織も着ず……布子の片袖
引断
(
ひっちぎ
)
れたなりで、
足袋跣足
(
たびはだし
)
で、
据眼
(
すえまなこ
)
の
面
(
おもて
)
藍
(
あい
)
のごとく、火と烟の走る大道を、
蹌踉
(
ひょろひょろ
)
と
歩行
(
ある
)
いていた。
朱日記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
呍
(
うん
)
と足を踏みしめると、天秤棒が遠慮会釈もなく肩を圧しつけ、五尺何寸其まゝ大地に釘づけの姿だ。思い切って
蹌踉
(
ひょろひょろ
)
とよろけ出す。十五六歩よろけると、息が詰まる様で、たまりかねて
荷
(
に
)
を
下
(
お
)
ろす。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
“蹌踉”の意味
《名詞》
蹌踉(そうろう)
足元がよろめくさま。
(出典:Wiktionary)
蹌
漢検1級
部首:⾜
17画
踉
漢検1級
部首:⾜
14画
“蹌踉”で始まる語句
蹌踉々々
蹌踉蹌踉
蹌踉状