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蹌踉
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よろけ
ふりがな文庫
“
蹌踉
(
よろけ
)” の例文
源内先生は、福介を
後
(
うしろ
)
に従えて土間へ入り、名を告げて案内を乞うと、間もなく奥から
蹌踉
(
よろけ
)
出して来た、長崎屋藤十郎。
平賀源内捕物帳:長崎ものがたり
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
舟の
縁
(
へり
)
を伝わると、あれ、
船首
(
みよし
)
に紅い
扱帯
(
しごき
)
が懸る、ふらふらと
蹌踉
(
よろけ
)
たんです……酷く酔っていましたわね。
浮舟
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と十手を振上げて打って掛るやつを取って
抉
(
えぐ
)
ったから、ヒョロ/\とひょろついて台所の
竈
(
へっつい
)
でボッカリ膝を打って、裏口へ
蹌踉
(
よろけ
)
出したから、しめたと裏口の戸をしめ
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ただ
重
(
おも
)
い
樽
(
たる
)
のように、
少
(
すこ
)
し
蹌踉
(
よろけ
)
るのは
見
(
み
)
るのも
気味
(
きみ
)
が
悪
(
わる
)
い
位
(
くらい
)
。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「お有難や、有難や。ああ、苦を忘れて
腑
(
ふ
)
が抜けた。もし、太夫様。」と敷居を
跨
(
また
)
いで、
蹌踉
(
よろけ
)
状
(
ざま
)
に振向いて、「あの、そのお釵に……」——「え。」と紫玉が鸚鵡を
視
(
み
)
る時
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
唯
(
たゞ
)
重
(
おも
)
い
樽
(
たる
)
のやうに、
少
(
すこ
)
し
蹌踉
(
よろけ
)
るのは
見
(
み
)
るのも
氣味
(
きみ
)
が
惡
(
わる
)
い
位
(
くらゐ
)
。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
“蹌踉”の意味
《名詞》
蹌踉(そうろう)
足元がよろめくさま。
(出典:Wiktionary)
蹌
漢検1級
部首:⾜
17画
踉
漢検1級
部首:⾜
14画
“蹌踉”で始まる語句
蹌踉々々
蹌踉蹌踉
蹌踉状