射落いお)” の例文
それも、そのはずで、おじいさんはわか時分じぶんからゆみることが上手じょうずで、どんなちいさなとりでも、ねらえば、かならず射落いおとしたものです。
からすとかがし (新字新仮名) / 小川未明(著)
為朝ためともはこの様子ようすをこちらからて、大将たいしょう義朝よしともをさえ射落いおとせば、一勝負しょうぶがついてしまうのだとかんがえました。そこでゆみをつがえて、義朝よしともほうにねらいをつけました。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
成経 わしがたしかに射落いおとした鳥を横取りしようとするのだ。わしの矢が立っているのに!
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
よく、晩方ばんがたそらんでいくかりを射落いおとしたり、はたけであそんでいるすずめをとめたりしました。だからおじいさんをると、小鳥ことりたちはくのをやめて、どこへか姿すがたをかくしてしまいました。
からすとかがし (新字新仮名) / 小川未明(著)
しま大男おおおとこ弓矢ゆみやたのははじめてなので、目をまるくしてていましたが、そらんでいるものが、射落いおとされたのをて、したをまいておじおそれました。そして為朝ためともかみさまのようにうやまいました。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)