“いひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イヒ
語句割合
37.7%
31.9%
15.9%
10.1%
1.4%
畏避1.4%
1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中臣藤原の遠つおやあめのおしくもね。遠い昔の 日のみ子さまのおしのいひとみ酒を作る御料の水を、大和国中くになか残る隈なく捜し蒐めました。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
前の世話は客を欵待するいひ、後の世話は善く主人を視る謂である。「さしつかひ候」は耳にうとい感がある。或は当時の語か。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
抱上いだきあげ今日より後は如何にせん果報くわはうつたなき乳呑子ちのみごやと聲をはなつてかなしむを近所の人々聞知りて追々おひ/\あつまり入來りくやいひつゝ吉兵衞に力を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
せんと思ふ所にかくの如く住持ぢうぢなさけ深く教へてくれける故大いに悦び拜々有難う御座りますといひつゝ彼の位牌壇よりかべに有る足溜あしだまりへ足を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いひけらく、人インドの岸に生れ(かしこにはクリストの事を説く者なく、讀む者も書く者もなし) 七〇—七二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
ベアトリーチェは、あたかも物言はんと思ひつゝ言はざる人の如くなりし我を惹行ひきゆき、さていひけるは。見よ白衣びやくえむれのいかばかり大いなるやを 一二七—一二九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そこで官は先ず明法みょうぼう博士らに命じて、許容違法の罪の有無を考断せしめたが、博士らは少納言の権威を畏避いひして、正当なる答申をすることが出来なかった。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
きゝ不屆ふとゞきなる奴輩やつばらなり其許そのもと若年にして今の働き勿々なか/\凡人ぼんじんの業とは思はれず天晴農民のせがれにはめづらしき者なり某しは豐後府内の浪人にて後藤ごとう五左衞門秀盛入道ひでもりにふだういひ無刀流の劔術を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)