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飯
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いひ
ふりがな文庫
“
飯
(
いひ
)” の例文
級
(
しな
)
照る
片岡山
(
かたをかやま
)
に
飯
(
いひ
)
に
飢
(
ゑ
)
て
臥
(
こや
)
せる
彼
(
そ
)
の
旅人
(
たびと
)
あはれ
親無
(
おやなし
)
に
汝
(
なれ
)
生
(
な
)
りけめや
剌竹
(
さすたけ
)
の
君
(
きみ
)
はや
無
(
な
)
き
飯
(
いひ
)
に
飢
(
ゑ
)
て
臥
(
こや
)
せる
彼
(
そ
)
の
旅人
(
たびと
)
あはれ
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
中臣藤原の遠つ
祖
(
おや
)
あめのおしくもね。遠い昔の 日のみ子さまのお
食
(
め
)
しの
飯
(
いひ
)
とみ酒を作る御料の水を、大和
国中
(
くになか
)
残る隈なく捜し蒐めました。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
まことにめづらしき会なりと、
午
(
ひる
)
の
飯
(
いひ
)
たうべなどして、上野の桜を見つつ、中田圃より待乳山にのぼりてしばしながめつ。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
また
當麻
(
たぎま
)
の
倉首比呂
(
くらびとひろ
)
が女、
飯
(
いひ
)
の子に娶ひて、生みませる御子、當麻の王、次に
妹
(
いも
)
須賀志呂古
(
すがしろこ
)
の郎女二柱。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
日本人とは切っても切れぬ
因縁
(
いんねん
)
のある米の飯、是すらも
夙
(
つと
)
に変化してしまっている。今我々の食うのは、昔の日本人のいう
飯
(
いひ
)
ではなく、
粥
(
かゆ
)
すなわちカタカユというものである。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
「一鉢千家の
飯
(
いひ
)
、孤身幾度の秋、
空
(
くう
)
ならず又
色
(
しき
)
ならず、無楽
還
(
また
)
無憂、日は暖かなり堤頭の草、風は涼し橋下の流、人
若
(
も
)
しこの六を問はば、明月水中に浮ぶ」と吟じ
了
(
おわ
)
ってから
大菩薩峠:40 山科の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
家
(
いへ
)
にあれば
笥
(
け
)
に
盛
(
も
)
る
飯
(
いひ
)
を
草枕
(
くさまくら
)
旅
(
たび
)
にしあれば
椎
(
しひ
)
の
葉
(
は
)
に
盛
(
も
)
る 〔巻二・一四二〕 有間皇子
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
「家にあれば
笥
(
け
)
にもる
飯
(
いひ
)
も草まくら旅にしあれば椎の葉にもる」とは行旅の情をうたつたばかりではない。我我は常に「ありたい」ものの代りに「あり得る」ものと妥協するのである。
侏儒の言葉
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
さむき日をひねもすくりやにおりたちてわれに
飯
(
いひ
)
はますわれの
老
(
お
)
い
妻
(
づま
)
十一月十八日
閉戸閑詠
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
からんからん茶椀をならしみつれどもさびしさ
癒
(
いえ
)
ずひとり
飯
(
いひ
)
食む
小熊秀雄全集-01:短歌集
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
かがまりて
飯
(
いひ
)
待つ
翳
(
かげ
)
のさびしきに触れば
愛
(
いと
)
しきいのちなりけり
遺愛集:02 遺愛集
(新字新仮名)
/
島秋人
(著)
いとほしき妻と子等とに食はすべき
飯
(
いひ
)
もなきまで貧しきや
何
(
な
)
ぞ
礼厳法師歌集
(新字旧仮名)
/
与謝野礼厳
(著)
玄米
(
くろごめ
)
の
籾
(
もみ
)
がらくさき
飯
(
いひ
)
ながらほかほかと
食
(
は
)
めばあたたまるもの
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
飯
(
いひ
)
かしぐゆふべの煙庭に這ひてあきらけき夏の雨は降るなり
なまけ者と雨
(新字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
飯
(
いひ
)
もたべずにわがうたふ
抒情小曲集:04 抒情小曲集
(新字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
とある
家
(
や
)
に
飯
(
いひ
)
蒸
(
むせ
)
かへり
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
飯
(
いひ
)
炊
(
かし
)
ぐ 事も忘れて
日本の美
(新字新仮名)
/
中井正一
(著)
「
家
(
いへ
)
にあれば
笥
(
け
)
にもる
飯
(
いひ
)
を草まくら旅にしあれば椎の葉にもる」とは行旅の情をうたったばかりではない。我我は常に「ありたい」ものの代りに「あり得る」ものと妥協するのである。
侏儒の言葉
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
あやしげの
飯
(
いひ
)
をはみつつあやしげのいのちつづくる今の世の人十月二十一日
枕上浮雲
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
うれしくてうれしくて吾はいくたびも
洟
(
はな
)
をかむなり
飯
(
いひ
)
食
(
を
)
しにつつ
小熊秀雄全集-01:短歌集
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
海のべの
唐津
(
からつ
)
のやどりしばしばも噛みあつる
飯
(
いひ
)
の
砂
(
すな
)
のかなしさ
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
過去になき深き安らひ身にありて
飯
(
いひ
)
食
(
は
)
むにさへ笑みの湧き来る
遺愛集:02 遺愛集
(新字新仮名)
/
島秋人
(著)
あかんぼを黒き猫来て食みしといふ恐ろしき世にわれも
飯
(
いひ
)
食
(
は
)
む
桐の花
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
飯
(
いひ
)
かしぐゆふべの煙庭に這ひてあきらけき夏の雨は降るなり
樹木とその葉:19 なまけ者と雨
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
春されば花うぐひすと人は言へど心も向かず
飯
(
いひ
)
に饑うれば
礼厳法師歌集
(新字旧仮名)
/
与謝野礼厳
(著)
われの
飯
(
いひ
)
を食みつつ
忘春詩集:02 忘春詩集
(新字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
飯
(
いひ
)
はめばこころ足らへりわがいのち太古の民の安けさにかも似る
閉戸閑詠
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
病みながら秋のはざまに
起臥
(
おきふ
)
してけふも噛みたる
飯
(
いひ
)
の
石
(
いし
)
あはれ
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
飯
(
いひ
)
を
食
(
は
)
み酒をいただきしかすがにあり経むものか人のごとくに
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
ひからびし手をもて母が炊ぎたる
尊
(
たふ
)
とき
飯
(
いひ
)
ぞしみじみと食す
小熊秀雄全集-01:短歌集
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
文鳥の欲り
食
(
は
)
むままに
飯
(
いひ
)
置きて
食
(
は
)
みあきるまで眺めてゐたり
遺愛集:02 遺愛集
(新字新仮名)
/
島秋人
(著)
青き豌豆を煮もし
飯
(
いひ
)
にもまじへて食ふを好めば。
礼厳法師歌集
(新字旧仮名)
/
与謝野礼厳
(著)
ひえびえと明りて近き小竹の揺れ硝子戸越しに見つつ
飯
(
いひ
)
待つ
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
飯
(
いひ
)
の中にまじれる
砂
(
すな
)
を
気
(
き
)
にしつつ
海辺
(
うみべ
)
の
宿
(
やど
)
に
明暮
(
あけく
)
れにけり
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
老妻
(
おいづま
)
のかしげる
飯
(
いひ
)
を
食
(
た
)
うべつつ語りあかさな春の
一夜
(
いちや
)
を
閉戸閑詠
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
生きの身の吾が身いとしくもぎたての青豌豆の
飯
(
いひ
)
たかせけり
雲母集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
この冬は貧しかりけり庭つ鳥の餌をひろふかにひろふ
飯
(
いひ
)
の粒
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
人常にすこやかならず朝露の藜のみどり観つつ
飯
(
いひ
)
欲
(
ほ
)
る
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
松風に白き
飯
(
いひ
)
食む春さきは浜防風も摘むべかりけり
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“飯”の意味
《名詞》
(めし)米を炊くなど原形を残して調理したもの。
(めし)食事。
(めし)食事をとること。
(出典:Wiktionary)
“飯”の解説
飯(めし)は、イネ科の穀物全般、とくに米へ水を加えて煮たり蒸したりして炊(焚)いた食品。
(出典:Wikipedia)
飯
常用漢字
小4
部首:⾷
12画
“飯”を含む語句
夕飯
朝飯
御飯
昼飯
飯櫃
強飯
午飯
赤飯
握飯
飯炊
晝飯
噴飯
飯粒
家常茶飯
乾飯
朝飯前
茶飯
白飯
飯事
冷飯
...