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『なまけ者と雨』
ふりがな文庫
『
なまけ者と雨
(
なまけものとあめ
)
』
降るか照るか、私は曇日を最も嫌ふ。どんよりと曇つて居られると、頭は重く、手足はだるく眼すらはつきりとあけてゐられない様な欝陶しさを感じがちだ。無論為事は手につかず、さればと云つてなまけてゐるにも息苦しい。 それが静かに四辺を濡らして降り出し …
著者
若山牧水
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約7分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
飯
(
いひ
)
無為
(
むゐ
)
四辺
(
あたり
)
浪逆
(
なさか
)
湖
(
うみ
)
綻
(
ほころ
)
襞
(
ひだ
)
風情
(
ふぜい
)