“朝飯前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あさめしまえ55.6%
あさめしまへ22.2%
あさはんまえ11.1%
あさはんまへ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
したがって偽鳥刺にせとりさしの可児才蔵かにさいぞうの後をつけ、落ちつく先の行動を見とどけるくらいな芸当は、まったく朝飯前あさめしまえの仕事だった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朝飯前あさめしまへ仕事しごとにして天下てんかをどろかす事虎列刺コレラよりもはなはだしく天下てんか評判ひやうばんさる〻事蜘蛛くもをとこよりもさかんなるは唯其れ文学者あるのみ、文学者あるのみ。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
前夜まで——唯今ただいまのような、じとじとぶりの雨だったのが、花の開くようにあがった、彼岸前の日曜の朝、宗吉は朝飯前あさはんまえ……というが、やがて、十時。
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
落葉おちばたくなるけふりすゑか、れかあらぬかふゆがれの庭木立にはこだちをかすめて、裏通うらどほりの町屋まちやかた朝毎あさごとなびくを、金村かなむら奧樣おくさまがお目覺めざめだとひとわるくちの一つにかぞへれども、習慣ならはしおそろしきは朝飯前あさはんまへの一風呂ふろ
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)