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慮
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おも
ふりがな文庫
“
慮
(
おも
)” の例文
後
(
のち
)
の面倒を
慮
(
おも
)
って
迂濶
(
うかつ
)
に手は出さんが、
罠
(
わな
)
のと知りつつ、
油鼠
(
あぶらねずみ
)
の
側
(
そば
)
を去られん
老狐
(
ふるぎつね
)
の如くに、遅疑しながらも、尚おお勢の身辺を廻って
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
お銀を妻とするについても、女をよい方へ導こうとか、自分の
生涯
(
しょうがい
)
を
慮
(
おも
)
うとかいうような心持は、大して持たなかった。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
ここに天若日子、その國に降り到りて、すなはち大國主の神の女
下照
(
したて
)
る
比賣
(
ひめ
)
に
娶
(
あ
)
ひ、またその國を獲むと
慮
(
おも
)
ひて、八年に至るまで
復奏
(
かへりごと
)
まをさざりき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
かつこの事業の遠大を期するものなることを
慮
(
おも
)
い、遂に一旦下山に決したり、ここに於て予は遂に造化の陰険なる手段に敵すること能わずして、全く失敗に帰したるなり
寒中滞岳記:(十月一日より十二月廿一日に至る八十二日間)
(新字新仮名)
/
野中至
(著)
私
(
わたくし
)
は
大笑
(
おほわら
)
ひに
笑
(
わら
)
つてやらうと
考
(
かんが
)
へたが、
待
(
ま
)
てよ、たとへ
迷信
(
めいしん
)
でも、
其
(
その
)
主人
(
しゆじん
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
を
慮
(
おも
)
ふこと
斯
(
か
)
くまで
深
(
ふか
)
く、かくも
眞面目
(
まじめ
)
で
居
(
を
)
る
者
(
もの
)
を、
無下
(
むげ
)
に
嘲笑
(
けな
)
すでもあるまいと
氣付
(
きづ
)
いたので
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
幾度
(
いくたび
)
と無く
畏
(
おそ
)
るべき危険の境を冒して、無産無官又
無家
(
むか
)
、
何等
(
なんら
)
の
恃
(
たの
)
むべきをも
有
(
も
)
たぬ孤独の身を振い、
終
(
つい
)
に天下を一統し、四海に君臨し、心を尽して世を治め、
慮
(
おも
)
い
竭
(
つく
)
して民を
済
(
すく
)
い
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
翌日の不安を
慮
(
おも
)
つてゐる、昼間になると猛烈な勢ひで圧し寄せるあの眠気の奴は、今は一体何処に潜んでゐるのか? と思ふ、あいつが夜のうちにやつて来て欲しい! などと思つてゐる——だが
F村での春
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
虫が知らせるといふものか
何
(
ど
)
うか分らぬが、「
慮
(
おも
)
つて而して知るにあらず、感じて而して然るなり」で、動物でも何でも
牝牡
(
ひんぼ
)
雌雄が引分けられてもいつか
互
(
たがひ
)
に尋ねあてゝ
一所
(
いつしよ
)
になる。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
慮
常用漢字
中学
部首:⼼
15画
“慮”を含む語句
焦慮
憂慮
思慮
考慮
無遠慮
苦慮
配慮
遠慮
顧慮
念慮
遠慮勝
深慮
不慮
慮外
無慮
浅慮
叡慮
凡慮
熟慮
短慮
...