トップ
>
『F村での春』
ふりがな文庫
『
F村での春
(
エフむらでのはる
)
』
夜、眠れないと云つても樽野のは、それだけ昼間熟睡するからなので、神経衰弱といふわけではなかつた。朝寝と宵ツ張りが次第に嵩じて、たゞ昼と夜とが入れ違つてゐた。寝つきの悪さと、朝の目醒め時の不機嫌さでは小さい頃から樽野は、周囲の人達に酷い迷惑を …
著者
牧野信一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「女性」プラトン社、1927(大正16)年1月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約29分(500文字/分)
朗読目安時間
約49分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
喫
(
きつ
)
病
(
わづら
)
熟
(
みの
)
病気
(
やまひ
)
日
(
ち
)
普通
(
たゞ
)
失敗
(
しまつ
)
上向
(
あほむき
)
宛
(
づゝ
)
脱
(
はづ
)
絶
(
き
)
溢
(
みなぎ
)
慮
(
おも
)
急拵
(
きふごしら
)
机
(
デスク
)
牛乳
(
ミルク
)
痴
(
たわ
)
彼処
(
あそこ
)
起
(
おこ
)
忙
(
せは
)
切
(
しき
)
戯談
(
じようだん
)
彼処
(
あすこ
)
先刻
(
さつき
)
気易
(
きやすさ
)
略
(
ほゞ
)
限
(
き
)
点頭
(
うなづ
)
烙
(
あぶ
)
樽野
(
たるの
)
食卓
(
テーブル
)
階下
(
した
)
関
(
かま
)
背後
(
うしろ
)
閑
(
ひま
)
道程
(
みちのり
)
矢避
(
やよけ
)
浅猿
(
あさま
)
止絶
(
とぎ
)
彼女
(
あれ
)
干高
(
かんだか
)
定
(
き
)
型録
(
かたろぐ
)
咳息
(
ぜんそく
)
周子
(
かねこ
)
吾家
(
うち
)
余外
(
よけい
)