“急拵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きゅうごしら68.8%
きふごしらへ12.5%
きゅうごしらえ12.5%
きふごしら6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしこう云う学問はなかなか急拵きゅうごしらえに出来るはずのものでないから、少しずつ分かって来れば来る程、困難を増すばかりであった。
かのように (新字新仮名) / 森鴎外(著)
風呂場は急拵きふごしらへだが、不似合ひに贅澤で、お姫樣の風呂場のやうに
二三分時ぷんじ前までは文三は我女わがむすめの夫、我女は文三の妻と思詰めていた者が、免職と聞くより早くガラリ気がかわッて、にわか配合めあわせるのが厭に成ッて、急拵きゅうごしらえ愛想尽あいそづかしを陳立ならべたてて
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
以前、外国人である父の友達が滞在した時、ここの田舎町の家具屋で急拵きふごしらえにつくつた箱のやうな寝台があつた。涼み台のやうな長椅子があつた。武骨な食卓テーブルがあつた。
F村での春 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)