“きゅうごしらえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
急拵100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二三分時ぷんじ前までは文三は我女わがむすめの夫、我女は文三の妻と思詰めていた者が、免職と聞くより早くガラリ気がかわッて、にわか配合めあわせるのが厭に成ッて、急拵きゅうごしらえ愛想尽あいそづかしを陳立ならべたてて
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
会場は支那の村落に多い、野天のでん戯台ぎだいを応用した、急拵きゅうごしらえの舞台の前に、天幕テントを張り渡したに過ぎなかった。が、その蓆敷むしろじきの会場には、もう一時の定刻ぜんに、大勢おおぜいの兵卒が集っていた。
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)