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慮
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おもんぱかり
ふりがな文庫
“
慮
(
おもんぱかり
)” の例文
宋人の
妄
(
みだり
)
に変改を加へたのは
慮
(
おもんぱかり
)
の足らなかつたものである。題号の外台は、徐春甫が「天宝中出守大寧、故以外台名其書」と云つた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
また彼象と鯨を造れるを悔いざれども、見ることさとき人はこれに依りて彼をいよいよ正しくいよ/\
慮
(
おもんぱかり
)
あるものとなすべし 五二—五四
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
この分厘にいたく倦きたる
比
(
ころ
)
とて、前途の
慮
(
おもんぱかり
)
なく、やめにせばやとひたすらすゝむ、母君もかく塵の中にうごめき居らんよりは、小さしといへども門構への家に入り
一葉の日記
(新字旧仮名)
/
久保田万太郎
(著)
かくすればかくなると直接に起こる因果の関係は何ぴとでも
測
(
はか
)
りやすきことであるが、その先は? なおその先は?と先の先までも推論を下して遠き
慮
(
おもんぱかり
)
を
凝
(
こ
)
らす力は
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
その際、秘伝書を手に入れようという、深き
慮
(
おもんぱかり
)
があるものなら、もっと辛抱をしたでしょう。せき心で、お
母
(
っか
)
さんはと、初めて聞くと、少々加減が悪くって、というんです。
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
何等の遠い
慮
(
おもんぱかり
)
もなく、何等の
準備
(
したく
)
もなく、ただただ身の行末を思い煩うような有様をして、今にも地に沈むかと疑われるばかりの不規則な力の無い歩みを運びながら、洋服で腕組みしたり
並木
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
然
(
しか
)
るを
慮
(
おもんぱかり
)
こゝに及ばせたまわで、甲兵を興し
彊宇
(
きょうう
)
を襲いたもう。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「
此奴
(
こいつ
)
は
弱
(
よわ
)
つた。」——
件
(
くだん
)
の
同伴
(
つれ
)
でないつれの
案内
(
あんない
)
では、あけ
方
(
がた
)
と
言
(
い
)
つたのだが、
此方
(
こちら
)
に
遠
(
とほ
)
き
慮
(
おもんぱかり
)
がなかつた。その
人
(
ひと
)
のゆききしたのは
震災
(
しんさい
)
のぢきあとだから、
成程
(
なるほど
)
、その
頃
(
ころ
)
だと
夜
(
よ
)
があける。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
慮
常用漢字
中学
部首:⼼
15画
“慮”を含む語句
焦慮
憂慮
思慮
考慮
無遠慮
苦慮
配慮
遠慮
顧慮
念慮
遠慮勝
深慮
不慮
慮外
無慮
浅慮
叡慮
凡慮
熟慮
短慮
...