“おもんばか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オモンバカ
語句割合
96.0%
謀慮4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人にさそはれ夕凉ゆうすずみいづる時もわれのみはあらかじめ夜露の肌をおかさん事をおもんばかりて気のきかぬメリヤスの襯衣シャツを着込み常に足袋たびをはく。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
その浪人を以てかずてむと欲したのは、諸藩の士には各其主のために謀るおそれがあるとおもんばかつたが故である。わたくしはこゝに堂上家の名を書せずに置く。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
よわい人生の六分ろくぶに達し、今にして過ぎかたかえりみれば、行いし事として罪悪ならぬはなく、謀慮おもんばかりし事として誤謬ごびゅうならぬはなきぞかし。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)