“松浦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まつら66.7%
まつうら33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かねがね平家に服従の様子をみせていた、緒方おがたの三郎をはじめとして、臼杵うすき戸次へつぎ松浦まつら党といった面々が、東国源氏に加わったというのである。
松浦まつら佐用媛さよひめは夫に別れた悲しさの余り、そのまゝ石につてしまつたといふぢやないか、つまり石は生の極致だね。」
しかし抽斎は玄丈よりも広く世に知られていたので、人がその殊遇しゅぐうめて三年前に目見をした松浦まつうら壱岐守いきのかみはかるの臣朝川善庵あさかわぜんあんと並称した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
が、空はまるで黒幕でも垂らしたように、しい松浦まつうらの屋敷の上へ陰々と蔽いかかったまま、月の出らしい雲のけはいはいまだに少しも見えませんでした。
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)