松浦まつら)” の例文
かねがね平家に服従の様子をみせていた、緒方おがたの三郎をはじめとして、臼杵うすき戸次へつぎ松浦まつら党といった面々が、東国源氏に加わったというのである。
松浦まつら佐用媛さよひめは夫に別れた悲しさの余り、そのまゝ石につてしまつたといふぢやないか、つまり石は生の極致だね。」
「では都の噂通り、あの松浦まつら佐用姫さよひめのように、御別れを御惜しみなすったのですか?」
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
君にもし心たがはば松浦まつらなるかがみの神をかけて誓はん
源氏物語:22 玉鬘 (新字新仮名) / 紫式部(著)
松浦まつらさしてぞ押し寄せたる。
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
松浦まつら戀しくなりぬ時
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
臼杵うすき戸次へつぎ松浦まつら党などが、大挙して攻め寄せるとか、耳に入るもの一つとして平家に有利な知らせではない。
先ず山賀兵藤次やまがのひょうどうじ秀遠が五百余艘で先陣、二陣は松浦まつら党の三百余艘、殿しんがりに平家の公達、二百余艘が続いた。