“奔々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほんぽん83.3%
ほんほん16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人馬を高い所へ移すいとまもなく、遥か上流のほうから、真っ黒な水煙をあげて、奔々ほんぽんの激浪が押してきた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
花柳かりゅうの間に奔々ほんぽんして青楼せいろうの酒に酔い、別荘妾宅しょうたくの会宴に出入でいりの芸妓を召すが如きは通常の人事にして、甚だしきは大切なる用談も、酒を飲みに戯るるのかたわらにあらざれば
日本男子論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
綏々すいすいとして蕩たることあり、うずら奔々ほんほんとして良なし、悪貫已につ。罪名宥さず。陥人の坑、今よりち満ち、迷魂の陣、此より打開す。双明の燈を焼毀しょうきし、九幽の獄に押赴おうふす。
牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)