“瘴気”のいろいろな読み方と例文
旧字:瘴氣
読み方割合
しょうき76.9%
しやうき23.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜更よふけの往来はもやと云うよりも瘴気しょうきに近いものにこもっていた。それは街燈の光のせいか、妙にまた黄色きいろに見えるものだった。
彼 第二 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
しかし、それは神経の病的作用でもなく、勿論妖しい瘴気しょうき所業しわざであり得よう道理はない。すでに法水は、墓𥥔ぼこうの所在を知っていたのである。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
蘇生仕り候たぐひ、元より少からずとは申し候へども、多くは、酒毒にあたり、乃至は瘴気しやうきに触れ候者のみに有之これあり、里の如く、傷寒の病にて死去致し候者の、還魂くわんこん仕り候ためし
尾形了斎覚え書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
瘴気しやうきの中で瞬きをするであらう。
山羊の歌 (新字旧仮名) / 中原中也(著)