“メタン”の漢字の書き方と例文
語句割合
沼気100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そんなふうで、自分は動き出すことの禁ぜられた沼のようによどんだところをどうしても出切ってしまうことができなかった。そこへ沼の底からいて来る沼気メタンのようなやつがいる。
泥濘 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
御承知のとおり、腐敗瓦斯には沼気メタンのような熱の稀薄な可燃性のものが多量にあるのですから、その燐光が、月光で穴の縁に作られている陰影を消し、滑走中の妻を墜し込んだのです。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)