“藹々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいあい94.7%
あい/\5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
武松は日をいて、隣近所の衆を茶菓で招き、また、あによめの金蓮には、緞子どんす反物たんものをみやげに贈った。——和気藹々あいあいたる四、五日だった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そんなようなわけで、内外共に和気すこぶる藹々あいあいたるところ、故障が起ったのは、思わぬところに隠れたる気流があるものです。
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
の『巌頭がんとうの感』は失恋の血涙の紀念です、——彼が言ふには、我輩は彼女かのぢよを思ひ浮かべる時、此の木枯こがらし吹きすさぶが如き荒涼くわうりやうの世界も、忽ち春霞しゆんか藹々あい/\たる和楽の天地に化する
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)