“稟質”の読み方と例文
読み方割合
ひんしつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むしろ殆ど全く彼の持って生まれた稟質ひんしつによるものであることを、ほぼ突きとめ得たように思う。
又その人の稟質ひんしつの豊富さによるのであろうが、私などはこの頃になって小説というものにつき、そのこしらえものと、そうでないものとの差別がはっきりして来たようです。
少年時代に感奮させられた聖賢の書を引っ張り出したりするのだったが、本来稟質ひんしつが薄く、深く沈潜することができないせいもあって、それらの書物も言葉や文章は面白いが
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)