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稟質
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ひんしつ
ふりがな文庫
“
稟質
(
ひんしつ
)” の例文
むしろ殆ど全く彼の持って生まれた
稟質
(
ひんしつ
)
によるものであることを、ほぼ突きとめ得たように思う。
チェーホフ序説:――一つの反措定として――
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
又その人の
稟質
(
ひんしつ
)
の豊富さによるのであろうが、私などはこの頃になって小説というものにつき、そのこしらえものと、そうでないものとの差別がはっきりして来たようです。
獄中への手紙:03 一九三六年(昭和十一年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
少年時代に感奮させられた聖賢の書を引っ張り出したりするのだったが、本来
稟質
(
ひんしつ
)
が薄く、深く沈潜することができないせいもあって、それらの書物も言葉や文章は面白いが
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
多い彼の人物論のうち私は、「西郷南洲」、「大塩中斎(平八郎)」及び「進藤喜平太」を好む」といっているのは、中野の反政治家的
稟質
(
ひんしつ
)
を的確に表現しつくしているというべきであろう。
叛骨・中野正剛:――主観的な覚え書き
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
彼の大きな
愉
(
たの
)
しみの一つは、こういう老馬どもを来客にさししめし、その
稟質
(
ひんしつ
)
をくわしく述べたて、その過去のはたらきを賞揚し、少々得意になって、その馬が彼を乗せて走ったときの危険な冒険や
ジョン・ブル
(新字新仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
稟
漢検1級
部首:⽲
13画
質
常用漢字
小5
部首:⾙
15画
“稟”で始まる語句
稟
稟性
稟賦
稟在
稟帖
稟有
稟請
稟議
稟資
稟身