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串談
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じやうだん
ふりがな文庫
“
串談
(
じやうだん
)” の例文
「ほんとに
串談
(
じやうだん
)
ぢや無いよ。斯ういふことが有るが
奈何
(
どう
)
だい——心を起さうと思へば、先づ身を起せツて。それだ。」と言つて叔父さんは熱心に
姉妹
(
きやうだい
)
の顔を眺めて
出発
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
馬鹿
(
ばか
)
さわぎもせねば
串談
(
じやうだん
)
も三ちやんの
樣
(
やう
)
では
無
(
な
)
けれど、
人好
(
ひとず
)
きのするは
金持
(
かねもち
)
の
息子
(
むすこ
)
さんに
珍
(
めづ
)
らしい
愛敬
(
あいけう
)
、
何
(
なん
)
と
御覽
(
ごらん
)
じたか
田中屋
(
たなかや
)
の
後家
(
ごけ
)
さまがいやらしさを、あれで
年
(
とし
)
は六十四
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
叔父さんは
斯様
(
こん
)
な
串談
(
じやうだん
)
を言ふかと思ふと、急に調子を変へてお節の方へ切込んで来た。
出発
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
貴君のお顔を見てゐますのさと言へば、
此奴
(
こやつ
)
めがと
睨
(
にら
)
みつけられて、おお
怕
(
こわ
)
いお方と笑つてゐるに、
串談
(
じやうだん
)
はのけ、今夜は様子が唯でない聞たら怒るか知らぬが何か事件があつたかととふ
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
貴君
(
あなた
)
のお
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
ますのさと
言
(
い
)
へば、
此奴
(
こやつ
)
めがと
睨
(
にら
)
みつけられて、おゝ
怕
(
こわ
)
いお
方
(
かた
)
と
笑
(
わら
)
つて
居
(
ゐ
)
るに、
串談
(
じやうだん
)
はのけ、
今夜
(
こんや
)
は
樣子
(
やうす
)
が
唯
(
たゞ
)
でない
聞
(
きい
)
たら
怒
(
おこ
)
るか
知
(
し
)
らぬが
何
(
なに
)
か
事件
(
じけん
)
があつたかととふ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
と叔父さんが
混返
(
まぜかへ
)
すやうな調子で言つて、
皆
(
みんな
)
の前で
択
(
よ
)
つたのは変な紅い色の裏地だ。番頭まで笑つた。斯の叔父さんの
串談
(
じやうだん
)
に、お節は胸が一ぱいに成つて独りで次の部屋の方へ逃出して了つた。
出発
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
どうかすると私は斯樣な
串談
(
じやうだん
)
をして、子供を相手に遊び戲れます。斯ういふ私を生んだ父は
奈樣
(
どん
)
な人であつたかと言へば、それは嚴格で、父の膝などに乘せられたといふ覺えの無い位の人でした。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
串
常用漢字
中学
部首:⼁
7画
談
常用漢字
小3
部首:⾔
15画
“串”で始まる語句
串戯
串
串刺
串戲
串柿
串焼
串本
串魚
串差
串崎