“串柿”の読み方と例文
読み方割合
くしがき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新吉は外方そっぽうを向いて、壁にかかった東郷大将の石版摺せきばんずりの硝子張ガラスばりの額など見ていた。床の鏡餅に、大きな串柿くしがきが載せてあって、花瓶かびんに梅がしてあった。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
恐れながら、御意はそのまま、殿へお返し申しましょう。——お鞍の上で、串柿くしがきうりなど喰べて、御城下を
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
河豚ふぐにあたれば、樟脳しょうのうの粉を湯に溶解してこれをのみ、吐血をなせば、串柿くしがきを黒焼きにし、これを粉にしてのみ、あるいは、打咽には柿のへたを紛にしてこれをのみ、耳に水が入れば
妖怪学一斑 (新字新仮名) / 井上円了(著)