“旨味”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うまみ61.5%
うま15.4%
しみ15.4%
おいし7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「しかし旦那の前ですが、その平仄の合わねえところに何か旨味うまみがあるんじゃありますまいか。ともかくもちっと洗いあげてみましょう」
半七捕物帳:17 三河万歳 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
フトがつくと、さきんでゐるラランがなに旨味うまいものでもたべてゐるやうなおとをたてゝ、のど気持きもちよくならしてゐる。ペンペはもう我慢がまんができないで
火を喰つた鴉 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
何となれば鱷をたしなむものは人肉をも嗜まざる理由なければなり。元来鱷の旨味しみあるは、既に数年前より外国の料理通の賞賛する所なれば、吾人と雖鱷を食ふ事を排斥すべきにあらず。
旨味おいし南瓜かぼちゃを食べさせないと云っては、おはちの飯に醤油しょうゆけて賄方まかないかたいじめたり、舎監のひねくれた老婦の顔色を見て、陰陽かげひなたに物を言ったりする女学生の群の中に入っていては
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)