“赤合羽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あかがっぱ71.4%
あかがつぱ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
賭博に負けると裸体はだかで歩いたもので、只今はおやかましいから裸体どころか股引もる事が出来ませんけれども、其の頃は素裸体すっぱだかで、赤合羽あかがっぱなどを着て
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と見るとしゃちに似て、彼が城の天守に金銀をよろった諸侯なるに対して、これは赤合羽あかがっぱまとった下郎が、蒼黒あおぐろい魚身を、血に底光りしつつ、ずしずしと揺られていた。
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大晦日おほみそかの晩大川橋のたもとに捨ててあつたのを、物好きに家の人が拾つて來ましたよ。これはお玉と違つて、男物の赤合羽あかがつぱ一枚に包んだきり、着物も金も附いてゐたわけぢやありません」
聞て幸八は心得こゝろえ其夜の中に部屋へやからえらんで呉服屋の六團扇うちはの源入墨いれずみ七箱根傳助小僧の吉品川の松などいづれも當宿のうでこき六人からだへは赤合羽あかがつぱ羽折はをり各自向ふ鉢卷はちまきをなしこしはさみしは叺莨入かますたばこいれ手には竹の息杖いきづゑ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)