“苫屋”の読み方と例文
読み方割合
とまや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
都の人は花も紅葉もない浦の苫屋とまやを見渡して愉快に感じ、つねに苫屋の中に住んでいる浦人らはかえって浅草の仲見世を嬉しがる。
その幹の間から並んで動いて行く小さい苫屋とまやが見えた。あたたかな砂浜には人が多ぜいいかなごをる網を曳いて居た。犬が吠え廻った。
百喩経 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
当時海外折衝の要地であった長崎港を間近に控えた島原天草の地には勿論、苫屋とまや苫屋の朝夕に、ひそかな祈りがなされ、ひそかに十字が切られた。
島原の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)