“篝屋”の読み方と例文
読み方割合
かがりや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
洛内四十八ヵ所の篝屋かがりやの火も、つねより明々と辻を照らし、淡い夜靄よもやをこめたたつみの空には、羅生門のいらかが、夢のように浮いて見えた。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「辻の篝屋かがりやにかかるたび、辻立ちの武者どもが、お車の内をさし覗いたり、私へも、さまざま、嫌がらせなど、ざきまいた」
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
首魁しゅかいの良忠は、どうやら、捕り逃がしてしまったらしい。だが各所で、残党の兵十幾人かは捕え獲たと、道誉は、途上の篝屋かがりやの者から聞いて
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)