かゞり)” の例文
もよほしける然るに其夜こくとも覺敷頃おぼしきころかぜもなくして燭臺しよくだい燈火ともしびふツとえければ伊賀亮不審ふしんに思ひ天文臺てんもんだいのぼりて四邊あたり見渡みわたすに總て海邊かいへんは數百そうの船にて取圍とりかこかゞりたき品川灣を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
水蓼みづたでは無情の美人、燒木やけぎだ、あしかゞりだ、眼にばかり心が出てゐて、胸はから
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
かゞりは海にたゞよひぬ
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)