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篝
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かが
ふりがな文庫
“
篝
(
かが
)” の例文
これでやっと夕の一ト騒ぎもやみ、
篝
(
かが
)
りも暑い夏の宵になりかけていたが、下部の兵らは、いぜん警戒を
研
(
と
)
ぎすましているふうだった。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
雪洞
(
ぼんぼり
)
は持っていないけれども、廊下へ出ると、庭のところ/″\に
篝
(
かが
)
り火が燃えているので、それが何処からか板敷に反射するばかりでなく
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「いいえ、冗談ではございません、昨晩からの陣触れも、あの
篝
(
かが
)
りも、みんなそのわたしのいとこの連合いがさせている業なのでござります」
大菩薩峠:36 新月の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
聖
(
サン
)
ジャンの祭礼の晩には、村の広場に
篝
(
かが
)
り火を焚いて、青年たちが夜どおし
真鍮
(
しんちゅう
)
の
盥
(
たらい
)
を叩く例です。が、私だけは家に閉じ込められて、ただその騒ぎを遠くに聞いていなければなりませんでした。
踊る地平線:11 白い謝肉祭
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
ここの
殿
(
でん
)
ノ法印良忠(宮の
股肱
(
ここう
)
の臣)の部下が、焼けあとの市中の土蔵から財宝を持ち出そうとして、市中取締りの
篝
(
かが
)
り
屋
(
や
)
武士に捕まッたことがある。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
垣の外には、たくさんな
篝
(
かが
)
り
火
(
び
)
が、バチバチと赤い火をハゼている。つい昼まで、ここの錦旗を守って
近衛
(
このえ
)
していた僧兵らも、どこへ行ったか影もなかった。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
夜半
(
よなか
)
も過ぎたろう。渡りきった千余騎は、なおさら行軍をひそかにして、平家の陣のうしろへ
迂回
(
まわ
)
った。低い雨雲にも、ふかい夜霧にも、
篝
(
かが
)
りが赤く映えていた。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あたりは夜営
寂
(
せき
)
として、
陣幕
(
とばり
)
を
透
(
とお
)
す外の
篝
(
かが
)
り
火
(
び
)
が、かすかな明りを二人の間に見せているだけだった。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
町毎に立つ
篝
(
かが
)
り屋は
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
篝
(
かが
)
り
火
(
び
)
談議
(
だんぎ
)
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
篝
漢検1級
部首:⽵
16画
“篝”を含む語句
篝火
大篝
大篝火
遠篝
篝船
篝屋
屯篝
川篝
提灯篝
本篝
篝屋奉行
夕篝
篝火屋
篝火船
籠篝
芝居篝
辻篝
門篝