さすが)” の例文
聞て思ず太息といきつき驚き入たる大膽だいたん振舞ふるまひ其性根そのしやうねならんには首尾しゆびよく成就じやうじゆなすべしとさすがの天忠もひそかした
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
聞てさては事成就じやうじゆせりと心中に悦びける是餘人成ば城中じやうちうの事くはしくは知ざればうたがはしくおもふべけれ共伊賀亮は城中の事をよく心得居る故今次右衞門のいふ處一々に當ればさすがの伊賀亮も心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
引たりける此時は天一坊は既に玄關迄來りしが向のかべに懸し笈摺おひずりを見てさすが大膽不敵の天一坊なれど慄然ぞつと身の毛よだち思はず二足三足跡へ退しりぞくを見て取越前守大音に寶澤待と聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)