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小刀
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ないふ
ふりがな文庫
“
小刀
(
ないふ
)” の例文
其外にやすりと
小刀
(
ないふ
)
と
襟飾
(
えりかざり
)
が一つ落ちてゐる。
最後
(
さいご
)
に
向
(
むかふ
)
の
隅
(
すみ
)
を見ると、三尺位の
花崗石
(
みかげいし
)
の台の上に、
福神漬
(
ふくじんづけ
)
の
缶
(
くわん
)
程な込み入つた器械が乗せてある。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
余は
何時
(
いつ
)
とも無く不審を起し目科とは
抑
(
そ
)
も何者にやと疑いたり、
素
(
もと
)
より室と室、隣同士の事とて或は
燐寸
(
まっち
)
を貸し或は
小刀
(
ないふ
)
を借るぐらいの
交際
(
つきあい
)
は有り
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
吾助
(
ごすけ
)
は
畫
(
ゑ
)
も
上手
(
じやうず
)
なれど
歌
(
うた
)
の
方
(
はう
)
が
猶
(
なほ
)
名人
(
めいじん
)
ゆゑ、これを
御覽
(
ごらん
)
に
入
(
い
)
れさへすれば、
僕
(
ぼく
)
が
勝
(
か
)
つと
吾助
(
ごすけ
)
が
言
(
い
)
ひたり、
勝
(
か
)
てば
僕
(
ぼく
)
の
小刀
(
ないふ
)
は
僕
(
ぼく
)
のにて、
姉樣
(
ねえさま
)
のごむ
人形
(
にんぎやう
)
はお
約束
(
やくそく
)
ゆゑ
頂
(
いたゞ
)
くのなり
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
小刀
(
ないふ
)
を
我
(
われ
)
劣
(
おとら
)
じと働かせながらも様々の意見を持出し
彼是
(
かれこれ
)
と闘わすに、余も目科も藻西太郎を真実の罪人に非ずと云うだけ初より一致して今も猶お同じ事なり
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
畫
(
ゑ
)
もかきまする
歌
(
うた
)
も
詠
(
よ
)
みまする
騎射
(
きしや
)
でも
打毬
(
だきう
)
でもお
好
(
この
)
み
次第
(
しだい
)
と
笑
(
わら
)
へば、
夫
(
それ
)
ならば
畫
(
ゑ
)
を
描
(
か
)
きて
呉
(
く
)
れよ、
夕
(
ゆふ
)
べ
姉樣
(
ねえさま
)
と
賭
(
かけ
)
をして、これが
負
(
ま
)
ければ
僕
(
ぼく
)
の
小刀
(
ないふ
)
を
取
(
と
)
られる
約束
(
やくそく
)
、
夫
(
そ
)
れは
吾助
(
ごすけ
)
のことからにて
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
後
(
のち
)
になぞと
言
(
い
)
はヾ
其
(
その
)
うちに
僕
(
ぼく
)
は
負
(
ま
)
けて、
小刀
(
ないふ
)
を
取
(
と
)
られるから
嫌
(
いや
)
、どうぞ
是非
(
ぜひ
)
今
(
いま
)
直
(
すぐ
)
に
描
(
かき
)
て
呉
(
く
)
れよ、
紙
(
かみ
)
や
筆
(
ふで
)
は
姉樣
(
ねえさま
)
のを
借
(
か
)
りて
來
(
く
)
べし、と
箒木
(
はヽき
)
を
捨
(
す
)
てヽ
欠
(
か
)
け
出
(
だ
)
すに、
先
(
ま
)
づお
待
(
まち
)
なされと
遽
(
あわ
)
たヾしく
止
(
と
)
め
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“小刀”の意味
《名詞》
(しょうとう)
「こがたな」の漢字表記。
(出典:Wiktionary)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
刀
常用漢字
小2
部首:⼑
2画
“小刀”で始まる語句
小刀細工
小刀屑
小刀研
小刀針