“艶名”の読み方と例文
読み方割合
えんめい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜目にも薄白く沢村田之助きのくにやそっくりの美しい顔立ちを嬉しく浮き上がらせている女は、成島柳北なるしまりゅうほくが「柳橋新誌」に艶名えんめいを謳われた柳橋のおいと
円朝花火 (新字新仮名) / 正岡容(著)
矢野文雄やのふみお小野梓おのあずさと並んで改進党の三領袖りょうしゅうとして声望隆々とした頃の先夫人は才貌さいぼう双絶の艶名えんめいを鳴らしたもんだった。
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
この歌は、平安朝に艶名えんめい一世いっせあっした、かりけるわらべあおをかりて、あをかりしより思ひそめてき、とあこがれたなさけに感じて、奥へと言ひて呼び入れけるとなむ……名媛めいえんの作と思う。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)