“えんめい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
淵明30.0%
艶名30.0%
円明20.0%
冤名10.0%
延命10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余はもとより詩人を職業にしておらんから、王維おうい淵明えんめい境界きょうがいを今の世に布教ふきょうして広げようと云う心掛も何もない。ただ自分にはこう云う感興が演芸会よりも舞踏会よりも薬になるように思われる。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
矢野文雄やのふみお小野梓おのあずさと並んで改進党の三領袖りょうしゅうとして声望隆々とした頃の先夫人は才貌さいぼう双絶の艶名えんめいを鳴らしたもんだった。
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
しかしまた、逆境が彼の剣と心業とを不断にみがいて円明えんめいてん澄徹ちょうてつした境地を大成させたともいえると思う。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
人道主義や民主主義の思想がれられず、反対に危険思想であるが如き冤名えんめいをこれに着せようとする頑冥な反抗を見るのはやむをえない事だと思います。
激動の中を行く (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
諸山の寺院では祈祷がおこなわれ、邸内でも薬師十二神将の法とか、不動延命えんめいの修法とかを、日夜、勤めているのであろう。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)