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制
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せい
ふりがな文庫
“
制
(
せい
)” の例文
見るなと
固
(
かた
)
く
制
(
せい
)
せしは如何なる
譯
(
わけ
)
かと
頻
(
しき
)
りに其奧の間の見ま
欲
(
ほし
)
くて
密
(
そつ
)
と
起上
(
おきあが
)
り忍び足して
彼座敷
(
かのざしき
)
の
襖
(
ふすま
)
を
押明
(
おしあけ
)
見れば此はそも如何に金銀を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「えゝから、よきげ
嘗
(
な
)
めさせろ」
勘次
(
かんじ
)
はおつぎを
制
(
せい
)
した。三
人
(
にん
)
は
他人
(
ひと
)
の
目
(
め
)
が
開
(
あ
)
いてない
闇夜
(
やみよ
)
の
小徑
(
こみち
)
を
恁
(
か
)
うして
自分
(
じぶん
)
の
庭
(
には
)
へ
戻
(
もど
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
主人は目で細君を
制
(
せい
)
す。
勝手
(
かって
)
で子どもが
泣
(
な
)
きたったので細君は
去
(
さ
)
った。花前もつづいて立ちかけたのをふたたび
座
(
ざ
)
になおって
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
一同に
下知
(
げち
)
してバラバラバラッ! 庭へ跳び下りて追いかけようとする天童利根太郎を、造酒は、白刃を突き出して
制
(
せい
)
した。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
從
(
したが
)
つて、今度の
實
(
じつ
)
力主
義
(
ぎ
)
の名人
制
(
せい
)
度は、たとへ
幾
(
いく
)
分えげつない
感
(
かん
)
じはあつても、たしかに
棋界
(
きかい
)
の
進
(
しん
)
歩といふべきであらう。何も
勝負
(
せうふ
)
だ、
戰
(
たゝか
)
ひだ。
下手の横好き:―将棋いろいろ―
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
▼ もっと見る
宇治は手を挙げて高城を
制
(
せい
)
そうとしたが、思いなおしたように深い呼吸をし、そして先に立って部落の方へ歩き出した。靴がかつかつと鳴った。
日の果て
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
早
(
は
)
や
壁
(
かべ
)
も
天井
(
てんじやう
)
も
雪
(
ゆき
)
の
空
(
そら
)
のやうに
成
(
な
)
つた
停車場
(
ステエシヨン
)
に、しばらく
考
(
かんが
)
へて
居
(
ゐ
)
ましたが、
餘
(
あま
)
り
不躾
(
ぶしつけ
)
だと
己
(
おのれ
)
を
制
(
せい
)
して、
矢張
(
やつぱ
)
り
一旦
(
いつたん
)
は
宿
(
やど
)
に
着
(
つ
)
く
事
(
こと
)
にしましたのです。
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
そして
輕
(
かる
)
く
跳
(
おど
)
りあがる心を
制
(
せい
)
しながら、その城壁の頂きに
恐
(
おそ
)
る恐る檸檬を据ゑつけた。そしてそれは上出來だつた。
檸檬
(旧字旧仮名)
/
梶井基次郎
(著)
したがって、為家以後二条家に生れたところの、よんでならぬ
制
(
せい
)
の
詞
(
ことば
)
のことなども、為兼などと同じ態度でいい破って、大切なのは心だといっている。
中世の文学伝統
(新字新仮名)
/
風巻景次郎
(著)
「さあ、
御前達
(
おまへたち
)
は
此所
(
こゝ
)
で
騷
(
さわ
)
ぐんぢやない。
彼方
(
あつち
)
へ
行
(
い
)
つて
御出
(
おいで
)
。
御客
(
おきやく
)
さまだから」と
制
(
せい
)
した。
其時
(
そのとき
)
、
誰
(
だれ
)
だかすぐに
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
こいつはいけないと金太郎は思つた。兩足をもう一度ペタルにのせて
速
(
そく
)
度を
制
(
せい
)
御しようとしたが、ペタルの囘轉は速さを増すばかりで金太郎の足を
寄
(
よ
)
せつけない。
坂道
(旧字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
ゴルドンはこういって、ドノバンを
制
(
せい
)
した。そうして富士男を片すみにひいてゆきながらささやいた。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
次郎は、父の本心がわかったうえに、ほめてまでもらったので、
初陣
(
ういじん
)
にでも臨むような、わくわくする気持で立ち上りかけた。俊亮は、しかし、彼を手で
制
(
せい
)
しながら
次郎物語:03 第三部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
一二
禽
(
きん
)
を
制
(
せい
)
するは
気
(
き
)
にあり。
婦
(
ふ
)
を制するは其の
夫
(
をつと
)
の
雄
(
を
)
々しきにありといふは、
現
(
げ
)
にさることぞかし。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
『イヤそれはもうしばらく
待
(
ま
)
ってもらいたい。』と
滝
(
たき
)
の
竜神
(
りゅうじん
)
さんはあわて
気味
(
ぎみ
)
に
母
(
はは
)
を
制
(
せい
)
しました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
然
(
しか
)
しです、
新生活
(
しんせいくわつ
)
の
曉
(
あかつき
)
は
輝
(
かゞや
)
いて、
正義
(
せいぎ
)
が
勝
(
かち
)
を
制
(
せい
)
するやうになれば、
我々
(
われ/\
)
の
町
(
まち
)
でも
大
(
おほい
)
に
祭
(
まつり
)
をして
喜
(
よろこ
)
び
祝
(
いは
)
ひませう。が、
私
(
わたし
)
は
其迄
(
それまで
)
は
待
(
ま
)
たれません、
其時分
(
そのじぶん
)
にはもう
死
(
し
)
んで
了
(
しま
)
ひます。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
松
(
まつ
)
五
郎
(
ろう
)
が
親爺
(
おやじ
)
を
制
(
せい
)
している
隙
(
すき
)
に、
徳太郎
(
とくたろう
)
の
姿
(
すがた
)
は、いつか
人込
(
ひとご
)
みの
中
(
なか
)
へ
消
(
き
)
えていた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
二箇所
(
にかしよ
)
の
火元
(
ひもと
)
を
雪
(
ゆき
)
を
以
(
もつ
)
て
消
(
け
)
しにかゝつたが、
祖母
(
そぼ
)
は
家
(
いへ
)
よりも
身體
(
からだ
)
が
大事
(
だいじ
)
だといつて
重幸少年
(
しげゆきしようねん
)
を
制
(
せい
)
したけれども、
少年
(
しようねん
)
はこれをきかないで、
幾度
(
いくど
)
も
雪
(
ゆき
)
を
運
(
はこ
)
んで
來
(
き
)
て、
遂
(
つひ
)
に
消
(
け
)
し
止
(
と
)
めたといふ。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
と
妙子
(
たえこ
)
様はおどろいて
制
(
せい
)
した。しかし
照彦
(
てるひこ
)
様はもうききわけがない。
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
松村は、私の
機先
(
きせん
)
を
制
(
せい
)
して、非難を予防する様に云った。
二銭銅貨
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
すると、法師は
怒
(
おこ
)
ったように
寺男
(
てらおとこ
)
を
制
(
せい
)
して
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
一しょに立つと、民部はそれを
制
(
せい
)
して
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
制
(
せい
)
し
凱歌
(
かちどき
)
の
聲
(
こゑ
)
いさましく
引揚
(
ひきあ
)
げしにそれとかはりて
松澤
(
まつざは
)
が
周章狼狽
(
しうしやうらうばい
)
まこと
寐耳
(
ねみゝ
)
に
出水
(
でみづ
)
の
騷動
(
さうどう
)
おどろくといふ
暇
(
ひま
)
もなく
巧
(
たく
)
みに
巧
(
たく
)
みし
計略
(
けいりやく
)
に
爭
(
あらそ
)
ふかひなく
敗訴
(
はいそ
)
となり
家藏
(
いへくら
)
のみか
數代
(
すだい
)
續
(
つゞ
)
きし
暖簾
(
のれん
)
までも
皆
(
みな
)
かれが
手
(
て
)
に
歸
(
き
)
したれば
木
(
き
)
より
落
(
おち
)
たる
山猿同樣
(
やまざるどうやう
)
たのむ
木蔭
(
こかげ
)
の
雨森新七
(
あめもりしんしち
)
といふ
番頭
(
ばんとう
)
の
白鼠
(
しろねづみ
)
去年
(
きよねん
)
生國
(
しやうこく
)
へ
歸
(
かへ
)
りし
後
(
のち
)
は
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
然
(
しか
)
し
彼等
(
かれら
)
は一
方
(
ぱう
)
に
有
(
いう
)
して
居
(
ゐ
)
る
矛盾
(
むじゆん
)
した
羞耻
(
しうち
)
の
念
(
ねん
)
に
制
(
せい
)
せられて
燃
(
も
)
えるやうな
心情
(
しんじやう
)
から
竊
(
ひそか
)
に
果敢
(
はか
)
ない
目
(
め
)
の
光
(
ひかり
)
を
主
(
しゆ
)
として
夜
(
よ
)
に
向
(
むか
)
つて
注
(
そゝ
)
ぐのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
箱番所
(
はこばんしよ
)
の者共より
制
(
せい
)
させける是則ち天一坊
樣
(
さま
)
の御座所と
唱
(
とな
)
へて斯の如く
嚴重
(
げんぢう
)
に
構
(
かま
)
へしなり又天忠は兩人の下男に云付る樣は天一坊御事は是迄は世を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
自分
(
じぶん
)
のすぐ
前
(
まへ
)
の
人
(
ひと
)
が
立
(
た
)
つた
時
(
とき
)
は、
愈
(
いよ/\
)
わが
番
(
ばん
)
が
回
(
まは
)
つて
來
(
き
)
たと
云
(
い
)
ふ
意識
(
いしき
)
に
制
(
せい
)
せられて、
一層
(
いつそう
)
落付
(
おちつき
)
を
失
(
うしな
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
童謠
(
どうえう
)
は(
應
(
おう
)
)が
始
(
はじ
)
めて
來
(
きた
)
りし
稍
(
やゝ
)
以前
(
いぜん
)
より、
何處
(
いづこ
)
より
傳
(
つた
)
へたりとも
知
(
し
)
らず
流行
(
りうかう
)
せるものにして、
爾來
(
じらい
)
父母※兄
(
ふぼしけい
)
が
誑
(
だま
)
しつ、
賺
(
すか
)
しつ
制
(
せい
)
すれども、
頑
(
ぐわん
)
として
少
(
すこ
)
しも
肯
(
き
)
かざりき。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
とにかく
舊式
(
きうしき
)
の名人
制
(
せい
)
打
破
(
は
)
は
甚
(
はなは
)
だいい。ただ
問題
(
もんだい
)
は
棋界
(
きかい
)
に
功勞
(
こうろう
)
があり、而も
棋
(
き
)
力
衰
(
おとろ
)
へた
老棋士
(
ろうきし
)
の
老
(
ろう
)
後の生
活
(
くわつ
)
に
對
(
たい
)
して同時に何等かの
考慮
(
こうりよ
)
が
拂
(
はら
)
はるべきである事を
僕
(
ぼく
)
は切言したい。
下手の横好き:―将棋いろいろ―
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
逡巡
(
しゅんじゅん
)
するはいたずらに時刻の空費と考えた栄三郎、躍動に移る用意に、体と剣に細かくはずみをくれだすと、
機先
(
きせん
)
を
制
(
せい
)
してくるかと思いのほか、正体の知れない火事装束の武士
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
が、もう一
度
(
ど
)
竹
(
たけ
)
五
郎
(
ろう
)
が、
鼻
(
はな
)
の
頭
(
あたま
)
を
引
(
ひ
)
ッこすって、ニヤリと
笑
(
わら
)
ったその
刹那
(
せつな
)
、
向
(
むこ
)
うから
来
(
き
)
かかった、八
丁堀
(
ちょうぼり
)
の
与力
(
よりき
)
井上藤吉
(
いのうえとうきち
)
の
用
(
よう
)
を
聞
(
き
)
いている
鬼
(
おに
)
七を
認
(
みと
)
めた千
吉
(
きち
)
は、
素速
(
すばや
)
く
相手
(
あいて
)
を
眼
(
め
)
で
制
(
せい
)
した。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
礼子
(
れいこ
)
は外から
飛
(
と
)
び
込
(
こ
)
みさまに母に泣きすがった。いっしょけんめいに泣きすがって
離
(
はな
)
れない。
糟谷
(
かすや
)
も
座
(
ざ
)
につきながら
励声
(
れいせい
)
に
妻
(
つま
)
を
制
(
せい
)
した。
隣家
(
りんか
)
の
夫婦
(
ふうふ
)
も
飛
(
と
)
び
込
(
こ
)
んできてようやく座はおさまる。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
しかしです、
新生活
(
しんせいかつ
)
の
暁
(
あかつき
)
は
輝
(
かがや
)
いて、
正義
(
せいぎ
)
が
勝
(
かち
)
を
制
(
せい
)
するようになれば、
我々
(
われわれ
)
の
町
(
まち
)
でも
大
(
おおい
)
に
祭
(
まつり
)
をして
喜
(
よろこ
)
び
祝
(
いわ
)
いましょう。が、
私
(
わたし
)
はそれまでは
待
(
ま
)
たれません、その
時分
(
じぶん
)
にはもう
死
(
し
)
んでしまいます。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
と奥様がお
制
(
せい
)
しになった。なにか問題があったとみえる。
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
治良右衛門が
機先
(
きせん
)
を
制
(
せい
)
して怒鳴った。
地獄風景
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
制
(
せい
)
する事出來ず
却
(
かへつ
)
て取持しは人外と
謂
(
いひ
)
つべし是より家内の
男女
(
なんによ
)
色欲
(
しきよく
)
に
耽
(
ふけ
)
りお
常
(
つね
)
は何時も
本夫
(
をつと
)
庄
(
しやう
)
三郎には少しの
小遣
(
こづか
)
ひを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
勘次
(
かんじ
)
が
什麽
(
どんな
)
に
八釜敷
(
やかましく
)
おつぎを
抑
(
おさ
)
へてもおつぎがそれで
制
(
せい
)
せられても、
勘次
(
かんじ
)
は
村
(
むら
)
の
若者
(
わかもの
)
がおつぎに
想
(
おもひ
)
を
懸
(
か
)
けることに
掣肘
(
せいちう
)
を
加
(
くは
)
へる
些
(
さ
)
の
力
(
ちから
)
をも
有
(
いう
)
して
居
(
を
)
らぬ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
提灯
(
ちやうちん
)
を
一個
(
ひとつ
)
引奪
(
ふんだく
)
つて、
三段
(
さんだん
)
ばかりある
階
(
きざはし
)
の
正面
(
しやうめん
)
へ
突立
(
つゝた
)
つて、
一揆
(
いつき
)
を
制
(
せい
)
するが
如
(
ごと
)
く、
大手
(
おほて
)
を
拡
(
ひろ
)
げて
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
山
(
やま
)
の
裾
(
すそ
)
を
切
(
き
)
り
開
(
ひら
)
いて、一二
丁
(
ちやう
)
奧
(
おく
)
へ
上
(
のぼ
)
る
樣
(
やう
)
に
建
(
た
)
てた
寺
(
てら
)
だと
見
(
み
)
えて、
後
(
うしろ
)
の
方
(
はう
)
は
樹
(
き
)
の
色
(
いろ
)
で
高
(
たか
)
く
塞
(
ふさ
)
がつてゐた。
路
(
みち
)
の
左右
(
さいう
)
も
山續
(
やまつゞき
)
か
丘續
(
をかつゞき
)
の
地勢
(
ちせい
)
に
制
(
せい
)
せられて、
決
(
けつ
)
して
平
(
たひら
)
ではない
樣
(
やう
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
主人
(
しゅじん
)
は、まあまあとことばしずかにふたりを
制
(
せい
)
した。秋のゆくというさびしいこのごろ、
無分別
(
むふんべつ
)
な若ものと気ちがいとのあらそいである。主人はおぼえず
身
(
み
)
ぶるいをした。
花前
(
はなまえ
)
は
平然
(
へいぜん
)
たるもので
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
とお
父
(
とう
)
さんは祐助君を
制
(
せい
)
して
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
其
(
そ
)
の
彫
(
ほり
)
の
巧
(
たくみ
)
なること、
世
(
よ
)
の
人
(
ひと
)
の
得
(
え
)
て
造
(
つく
)
るべきものにあらず。いざや、と
此
(
これ
)
を
拔
(
ぬ
)
かんとするに、
弛
(
ゆる
)
く
柔
(
やはら
)
かに、
細
(
ほそ
)
く
白
(
しろ
)
くして、
然
(
しか
)
も
拔
(
ぬ
)
くこと
能
(
あた
)
はず。
頭領陽知春
(
とうりやうやうちしゆん
)
制
(
せい
)
して
曰
(
いは
)
く、わい
等
(
ら
)
、
其
(
それ
)
は
止
(
よ
)
せと。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
何
(
なん
)
にしろ
酷
(
ひど
)
いぞ、
此
(
これ
)
は……
毒
(
どく
)
を
以
(
もつ
)
て
毒
(
どく
)
を
制
(
せい
)
すと
遣
(
や
)
れ。」
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
制
常用漢字
小5
部首:⼑
8画
“制”を含む語句
制服
制動機
制止
制度
禁制
制裁
強制
女人禁制
節制
制御
制馭
抑制
制限
制帽
圧制者
裁制補導
箝制
以夷制夷
制規
制作
...