“制帽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいぼう75.0%
せいばう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
普通の教師は学校以外の場所では中折帽なかおれぼうをかぶったり鳥打帽とりうちぼうに着流しで散歩することもあるが、校長だけは年百年中ねんびゃくねんじゅう学校の制帽せいぼうで押し通している
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
同時に非常な疲労つかれを感じた。制帽せいぼうかぶつたひたひのみならず汗ははかまをはいた帯のまはりまでしみ出してゐた。しかしもう一瞬間しゆんかんとても休む気にはならない。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
三十ぷんばかりして格子かうしががらりといたので、御米およねまた裁縫しごとめて、縁傳えんづたひに玄關げんくわんると、かへつたとおも宗助そうすけかはりに、高等學校かうとうがくかう制帽せいばうかぶつた、おとうと小六ころく這入はいつてた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)