“縁傳”の読み方と例文
新字:縁伝
読み方割合
えんづた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども、屏風(びやうぶ)は宗助(そうすけ)の申(まを)し出(で)た通(とほ)り、間(ま)もなく奧(おく)から縁傳(えんづた)ひに運(はこ)び出(だ)されて、彼(かれ)の眼(め)の前(まへ)に現(あらは)れた。さうして夫(それ)が豫想通(よさうどほ)りつい此間(このあひだ)迄(まで)自分(じぶん)の座敷(ざしき)に立(た)てゝあつた物(もの)であつた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
三十分(ぷん)許(ばかり)して格子(かうし)ががらりと開(あ)いたので、御米(およね)は又(また)裁縫(しごと)の手(て)を已(や)めて、縁傳(えんづた)ひに玄關(げんくわん)へ出(で)て見(み)ると、歸(かへ)つたと思(おも)ふ宗助(そうすけ)の代(かは)りに、高等學校(かうとうがくかう)の制帽(せいばう)を被(かぶ)つた、弟(おとうと)の小六(ころく)が這入(はい)つて來(き)た。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
細君(さいくん)は惡(わる)いとも云(い)ひ兼(かね)たと見(み)えて、其上(そのうへ)爭(あらそ)ひもしなかつた。宗助(そうすけ)は郵便(いうびん)を持(も)つた儘(まゝ)、座敷(ざしき)から直(す)ぐ玄關(げんくわん)に出(で)た。細君(さいくん)は夫(をつと)の足音(あしおと)を聞(き)いて始(はじ)めて、座(ざ)を立(た)つたが、是(これ)は茶(ちや)の間(ま)の縁傳(えんづた)ひに玄關(げんくわん)に出(で)た。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)