“えんづた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
縁伝75.0%
縁傳25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
例の、ぼろ直垂ひたたれけ、太刀を腰へつるすのも、あたふたと、縁伝えんづたいに、出口をさがした。
けれども、屏風びやうぶ宗助そうすけまをとほり、もなくおくから縁傳えんづたひにはこされて、かれまへあらはれた。さうしてそれ豫想通よさうどほりつい此間このあひだまで自分じぶん座敷ざしきてゝあつたものであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
三十ぷんばかりして格子かうしががらりといたので、御米およねまた裁縫しごとめて、縁傳えんづたひに玄關げんくわんると、かへつたとおも宗助そうすけかはりに、高等學校かうとうがくかう制帽せいばうかぶつた、おとうと小六ころく這入はいつてた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
細君さいくんわるいともかねたとえて、其上そのうへあらそひもしなかつた。宗助そうすけ郵便いうびんつたまゝ座敷ざしきから玄關げんくわんた。細君さいくんをつと足音あしおといてはじめて、つたが、これちや縁傳えんづたひに玄關げんくわんた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)