“せいぼう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
制帽33.3%
西房22.2%
正懋11.1%
正房11.1%
聖望11.1%
騂牡11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同時に非常な疲労つかれを感じた。制帽せいぼうかぶつたひたひのみならず汗ははかまをはいた帯のまはりまでしみ出してゐた。しかしもう一瞬間しゆんかんとても休む気にはならない。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
袈裟けさ、僧帽、くつ剃刀かみそり、一々ともに備わりて、銀十じょう添わりぬ。かたみの内に朱書あり、これを読むに、応文は鬼門きもんよりで、水関すいかん御溝ぎょこうよりして行き、薄暮にして神楽観しんがくかん西房せいぼうに会せよ、とあり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
これより先幕府は安政三年二月に、蕃書調所ばんしょしらべしょ九段くだん坂下さかした元小姓組番頭格ばんがしらかく竹本主水正もんどのしょう正懋せいぼうの屋敷跡に創設したが、これは今の外務省の一部に外国語学校をかねたようなもので、医術の事には関せなかった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
肋骨君ろっこつくんの説明を聞いて知ったのだが、この突当りが正房せいぼうで、左右が廂房しょうぼうである。肋骨君はこの正房の一棟ひとむねに純粋の日本間さえ設けている。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかれども基督教の特徴として世の事業をおもんずるのみならずこれを信ずるものをしてく大事業家たるの聖望せいぼうを起さしむ、カーライルのいわゆる Peasant-saint(農聖人)
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
これは『詩経』に騂牡せいぼう既に備うとあり『史記』に秦襄公騮駒りゅうくを以て白帝をまつるとあって、支那で古く馬を牲にしたごとくインドでも委陀ヴェーダ教全盛の昔、王者の大礼に馬を牲にしたのだ。