“掣肘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいちゅう89.4%
せいちう6.4%
せいちゆう2.1%
ひかれ2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなわち人類の精神的生活が向上して無益なる浪費を自然に掣肘せいちゅうし、かつ科学の進歩が生活物資の生産能率を高むる事が必要であって
戦争史大観 (新字新仮名) / 石原莞爾(著)
勘次かんじ什麽どんな八釜敷やかましくおつぎをおさへてもおつぎがそれでせいせられても、勘次かんじむら若者わかものがおつぎにおもひけることに掣肘せいちうくはへるちからをもいうしてらぬ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
生得しやうとく聰明な人だけに、老臣等に掣肘せいちゆうせられずに、獨力で國政を取りさばいて見たかつた。それには手足のやうに自由に使はれる侍が欲しい。
栗山大膳 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
昨日きのうまでは叔父の家とは言いながら食客いそうろうの悲しさには、追使われたうえ気兼苦労而已のみをしていたのが、今日はほか掣肘ひかれる所もなく、心一杯に勉強の出来る身の上となったから
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)