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掣肘
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せいちう
ふりがな文庫
“
掣肘
(
せいちう
)” の例文
勘次
(
かんじ
)
が
什麽
(
どんな
)
に
八釜敷
(
やかましく
)
おつぎを
抑
(
おさ
)
へてもおつぎがそれで
制
(
せい
)
せられても、
勘次
(
かんじ
)
は
村
(
むら
)
の
若者
(
わかもの
)
がおつぎに
想
(
おもひ
)
を
懸
(
か
)
けることに
掣肘
(
せいちう
)
を
加
(
くは
)
へる
些
(
さ
)
の
力
(
ちから
)
をも
有
(
いう
)
して
居
(
を
)
らぬ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
これは確に、彼の如き正直者の身にとつて、自ら
疚
(
やま
)
しい心もちだつたのに違ひない。それ以来去来は何をするのにも、この満足と悔恨との
扞挌
(
かんかく
)
から、自然と或程度の
掣肘
(
せいちう
)
を感じ出した。
枯野抄
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「世に愛せられず、世をも愛せざる者なり」(I love not the world, nor the world me.)繩墨の
規矩
(
きく
)
に
掣肘
(
せいちう
)
せらるゝこと能はざる者なり
厭世詩家と女性
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
“掣肘”の意味
《名詞・サ変動詞》
掣 肘(せいちゅう)
他人に干渉し、自由な行動を妨げること。
(出典:Wiktionary)
掣
漢検1級
部首:⼿
12画
肘
常用漢字
中学
部首:⾁
7画
“掣”で始まる語句
掣
掣将
掣電