-
トップ
>
-
ほんのう
さうして
什麽時でも
其の
本能を
衝動る
機會があれば
鳴くのだといつて
待つて
居る
其の
蛙もひつそりとした。
大雨の
後の
畑へは
百姓は
大抵控へ
目にして
出なかつた。
右のような
條件が
完全に
備はつてゐなくとも、
大抵の
人は
屋外に
避難せんとあせるに
違ひない。これは
寧ろ
動物の
本能であらう。
目の
前を
何か
掠めて
通るとき
急に
瞼を
閉ぢるような
行動と
相似てゐる。
内田
邦彦君の『
南総之俚俗』の中に、
東上総の
本納辺の慣習として、鬼子が生まれると
歳神様へ上げた棒で
叩くとある。