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本能
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ほんのう
ふりがな文庫
“
本能
(
ほんのう
)” の例文
あちらで、それを
見
(
み
)
た
奥
(
おく
)
さまは、
女
(
おんな
)
はだれでも、
鏡
(
かがみ
)
があれば、しぜんに
自分
(
じぶん
)
の
姿
(
すがた
)
を
写
(
うつ
)
して
見
(
み
)
るのが、
本能
(
ほんのう
)
ということを
知
(
し
)
らなそうに
だまされた娘とちょうの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
若
(
わか
)
い
女性
(
ぢよせい
)
に
対
(
たい
)
して、
純
(
じゆん
)
な
感情
(
かんじやう
)
ももつてゐたから、
誘惑
(
いうわく
)
と
言
(
い
)
ふのは
当
(
あた
)
らないかも
知
(
し
)
れなかつたけれど、
色々
(
いろ/\
)
の
条件
(
でうけん
)
と、
同棲生活
(
どうせいせいくわつ
)
の
結果
(
けつくわ
)
から
見
(
み
)
ると、
彼
(
かれ
)
の
本能
(
ほんのう
)
が
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
さうして
什麽
(
どんな
)
時
(
とき
)
でも
其
(
そ
)
の
本能
(
ほんのう
)
を
衝動
(
そゝ
)
る
機會
(
きくわい
)
があれば
鳴
(
な
)
くのだといつて
待
(
ま
)
つて
居
(
ゐ
)
る
其
(
そ
)
の
蛙
(
かへる
)
もひつそりとした。
大雨
(
おほあめ
)
の
後
(
あと
)
の
畑
(
はたけ
)
へは
百姓
(
ひやくしやう
)
は
大抵
(
たいてい
)
控
(
ひか
)
へ
目
(
め
)
にして
出
(
で
)
なかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
右
(
みぎ
)
のような
條件
(
じようけん
)
が
完全
(
かんぜん
)
に
備
(
そな
)
はつてゐなくとも、
大抵
(
たいてい
)
の
人
(
ひと
)
は
屋外
(
おくがい
)
に
避難
(
ひなん
)
せんとあせるに
違
(
ちが
)
ひない。これは
寧
(
むし
)
ろ
動物
(
どうぶつ
)
の
本能
(
ほんのう
)
であらう。
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
を
何
(
なに
)
か
掠
(
かす
)
めて
通
(
とほ
)
るとき
急
(
きゆう
)
に
瞼
(
まぶた
)
を
閉
(
と
)
ぢるような
行動
(
こうどう
)
と
相
(
あひ
)
似
(
に
)
てゐる。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
かれのするどい
本能
(
ほんのう
)
で、かれはまもなくせきをするたんびにわたしが麦菓子をくれることに気がついた。かれはそれをいいことにして、自分のたいへん
好
(
す
)
きな薬をもらうために、しじゅうせきをした。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
▼ もっと見る
(
本能
(
ほんのう
)
、これがただ
本能
(
ほんのう
)
だけで
出來
(
でき
)
ることか
知
(
し
)
ら?)
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
人間
(
にんげん
)
が、まったく
美
(
び
)
を
愛
(
あい
)
しなくなったら、その
国
(
くに
)
は
滅
(
ほろ
)
びてしまうだろう。
人間
(
にんげん
)
に
美
(
び
)
を
愛
(
あい
)
する
本能
(
ほんのう
)
がなかったら、
芸術
(
げいじゅつ
)
というものは、はじめから
存在
(
そんざい
)
しないのだから。
金歯
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、こうした
話
(
はなし
)
が
持
(
も
)
ち
上
(
あ
)
がると、
自由
(
じゆう
)
を
慕
(
した
)
う
本能
(
ほんのう
)
が、みんなの
心
(
こころ
)
の
中
(
なか
)
に
目覚
(
めざ
)
めたのでした。
がん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“本能”の解説
本能(ほんのう)とは、動物(人間を含む)が生まれつき持っていると想定されている、ある行動へと駆り立てる性質のことを指す。現在、この用語は専門的にはほとんど用いられなくなっているが、類似した概念として情動、進化した心理メカニズム、認知的適応、生得的モジュールなどの用語が用いられる。
(出典:Wikipedia)
本
常用漢字
小1
部首:⽊
5画
能
常用漢字
小5
部首:⾁
10画
“本能”で始まる語句
本能寺
本能的
本能主義
本能寺変
本能的要求