“明暸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めいりょう92.9%
めいれう7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とここまで明暸めいりょうには無論考えなかったが、ただ坑夫と聞いた時、何となく陰気な心持ちがして、その陰気がまた何となく嬉しかった。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
よし物理学者の分子に対するごとき明暸めいりょうな知識が、吾人ごじんの内面生活を照らす機会が来たにしたところで、余の心はついに余の心である。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
小六ころくはじめのうちなんにもくちさなかつたが、段々だん/\兄夫婦あにふうふはなしいてゐるうちに、ほゞ關係くわんけい明暸めいれうになつたので
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
頭腦づなう比較的ひかくてき明暸めいれうで、理路りろ感情かんじやうむのか、また感情かんじやう理窟りくつわくるのか、何方どつちわからないが、かくもの筋道すぢみちけないと承知しようちしないし、また一返いつぺん筋道すぢみちくと
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)