“兄夫婦”の読み方と例文
読み方割合
あにふうふ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小六ころくはじめのうちなんにもくちさなかつたが、段々だん/\兄夫婦あにふうふはなしいてゐるうちに、ほゞ關係くわんけい明暸めいれうになつたので
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
かねがね聞いた村の変化へんか兄夫婦あにふうふのようす、新しくけばけばしかった両親の石塔せきとうなどについて、きれぎれに連絡も何もない感想が、ただわけもなく頭の中ににぶい回転をはじめたのだ。
落穂 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
するとうしても自分じぶん一人ひとりがこんな窮境きゆうきやうおちいるべき理由りいうがないやうかんぜられた。それから、んな生活せいくわつ状態じやうたいあまんじて一生いつしやうおく兄夫婦あにふうふ如何いかにも憫然ふびんえた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)