“夫婦連”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふうふづれ25.0%
めおとづ25.0%
めおとづれ25.0%
めをとづれ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は仔細あって昨年夫婦連ふうふづれにて旅行の途中、二三里あとの山中にて山賊に逢いまして、連合つれあいの者は行方知れず、私は二人の山賊に追われます途端、幸か不幸か、思いがけなく熊の穴へ落ちまして
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
これは夫婦連めおとづれで寺へ花見に行って、もとより酒肴しゅこう持参の事であるから、どちらが主人やら判らぬようなわけで、その夫婦がとりどりにもてなして、住持を酔わした。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
「え、薄汚い、悪臭い、貧乏神が夫婦連めおとづれでやって来やあがった。とッとと退いたり、邪魔にならあ。」と馬丁べっとう喚散わめきちらせば
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ば加へたり此の時少し篁村息をき河原に立やすらひて四方を眺めくえたる崕道がけみち見上みあぐるに夫婦連めをとづれ旅人たびゝと通りかゝり川へ下りんも危うし崖を越んも安からずとたゝずみ居しがやがて男はくえたる處ろへ足を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)