“寛容”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
かんよう18.2%
くつろ18.2%
くわんよう18.2%
おおよう9.1%
おほやう9.1%
くつろい9.1%
くつろげ9.1%
ゆったり9.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“寛容”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 絵画 > 漫画 挿絵 童画33.3%
文学 > 英米文学 > 小説 物語1.6%
文学 > 日本文学 > 日本文学0.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
それもほかの人が遊ぶのを寛容かんようするならいいが、君が蕎麦屋へ行ったり、団子屋へはいるのさえ取締上とりしまりじょう害になると云って
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
元来がんらい氏は、他に対して非常な寛容かんようを持って居る方です。
そうこうしている内に、上がって来るものがようやく絶えたから、自分はようやく寛容くつろいだ思いをして、囲炉裏いろりの炭の赤くなったのを見詰めて、いろいろ考え出した。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
こうすれば雑誌の編輯者とか購買者とかにはまるで影響を及ぼさずに、ただ雑誌を飾る作家だけが寛容くつろぐ利益のある事だから、一雑誌に載る小説の数がむやみにえる気遣きづかいはない。
文芸委員は何をするか (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
唯君は僕よりも寛容くわんようの美徳に富んでゐるのである。
解嘲 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
然るにその親切と寛容くわんように報ゆるに、この不幸なる娘はかくもいまはしく恐しき忘恩を以てしたので、遂に彼女の立派な恩人が、己が幼い子供らの純潔を、この娘のむべき例によつて、けがされることを憂ふるの餘り、止むなく彼女をひき離すに到つたほどであつた。
然も紙屑屋かみくずやとさもしき議論致されては意気な声もききたくなく、印付しるしつき花合はなあわまけても平気なるには寛容おおようなる御心おこころかえって迷惑
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「狸のそこなひは面白いね。僕も時々自分をさうか知らと思ふ事があるよ。だが、世間は寛容おほやうなもので、その化け損ひの僕の画をでもわざ/\頼みに来る者があつてね。現に今日も君が一人やつて来た。」
男はやっと寛容くつろいだ姿で、呼ばれた方へ視線を向ける。呼ばれた当人は俯向うつむいている。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
越す事のならぬ世が住みにくければ、住みにくい所をどれほどか、寛容くつろげて、つかの命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と云って花やかな笑顔になる。いかにも伸々のびのび寛容ゆったりして、串戯じょうだんの一つも言えそうな、何の隔てもない様子だったが、私は何だか、悪い処へ来合せでもしたように、急込せきこんで、
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)