“おおよう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大様75.7%
大容18.9%
寛容2.7%
鷹揚2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眼前にワルトンのつべこべとアイリスに取り入る態度を見てはジョーンの血はたぎった。ジョーンは上面うわべでは大様おおようを装って居た。
決闘場 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
お媼さんは、男の様な大容おおような声を出して笑ったあとで、歯の抜け落ちた唇のくぼみを、もごりもごり、と動かし乍ら、し顔に、お爺さんと婆やの顔を見くらべた。
かやの生立 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
然も紙屑屋かみくずやとさもしき議論致されては意気な声もききたくなく、印付しるしつき花合はなあわまけても平気なるには寛容おおようなる御心おこころかえって迷惑、どうして此様このようめす配偶つれあいにしたかと後悔するが天下半分の大切おおぎり
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
と見るや、すばやく履物はきものをそろえて、女はすこしも取り乱さずに、するりと駕籠を抜け出ると、べつにあし音を盗むでもなく、鷹揚おおように眼の前の一軒の店へはいって行った。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)