“上面”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
うわつら35.3%
うわべ23.5%
うえのほう5.9%
うはつつら5.9%
うはづら5.9%
うはべ5.9%
うわかわ5.9%
うわづら5.9%
ウハツラ5.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“上面”を含む作品のジャンル比率
自然科学 > 地球科学・地学 > 海洋学(児童)50.0%
文学 > フランス文学 > 評論 エッセイ 随筆14.3%
哲学 > 東洋思想 > 日本思想1.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
現在から遊離して、将来のあるわけはない。希望は、なりきっている下っ腹において、上面うわつらに出すものではない。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
またたとい目明きでも、観察力の乏しい人は何を見てもただほんの上面うわつらを見るというまでで、何一つ確かな知識を得るでもなく、物事を味わって見るでもない。
夏の小半日 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
従って、表現された「物のあはれ」に没入することは、囚われたる上面うわべを離れて人性の奥底の方向に帰ることを意味する。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
そんな三角関係などは二十余年も以前の事で、上面うわべうに清算されているようだが、きっと何か残っていたに違いないのだ。
血液型殺人事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
こうすると出来た時上面うえのほうげません。それから下の火を少しほじって上の火を少し強くして五分間から六、七分間焼いて今度は蓋を明けて極く細いはしをカステラの中央へズブリと通して抜いて見て何も着いて来なければ出来上ったのです。生々しいネバったものが着いて来てはまだ出来ないのです。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
戸外はモウ人顔も定かならぬ程暗くなつて居た。ザクザクと融けた雪が上面うはつつらだけ凍りかかつて、おびただしく歩き悪い街路を、野村は寒さも知らぬ如く、自暴やけ昂奮たかぶつた調子で歩き出した。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
渓岨たにそばの日かげの暗き青杉も上面うはづら焦げて冬なむとす
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
前者は境遇によつで強ひられるのだ。後者は彼等の性質によるのだ。そして運命の上面うはべの好意は彼等が一番の近道を通ることを妨げない。
色褪せた書簡箋に (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
上等の家ではそんな事もありませんが人の悪い西洋料理屋になりますと腐りかかった牛肉の上面うわかわいで中身はビフテキなんぞにして腐った処を崩してルリーの葉を交ぜて悪い匂いを消してキャベツ巻にする事が折々あるそうです。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
折からさっと渡った風は、はじめ最も低く地上をすって、雪の上面うわづらでてあたかもふるいをかけたよう、一様にたいらにならして、人の歩行あるいた路ともなく
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
風雅に対する理会力は、心ある状態の、ほんの上面ウハツラの意義である。