“うはべ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウハベ
語句割合
表面65.6%
外面12.5%
上部9.4%
上辺6.3%
上邊3.1%
上面3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はらに思案の吉蔵が、表面うはべばかりの喜び顔『それ程までに吉蔵を、思召して下さるからは、滅多に置かぬ、狂言ながら、かうも致してみましうか』
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
外面うはべだけは可なり鄭重に、直也を引いた。直也は、その口を一文字にきしめたまゝ、黙々として一言も発しなかつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
上部うはべからると、夫婦ふうふともさうもの屈托くつたくする氣色けしきはなかつた。それは彼等かれら小六ころくことくわんしてつた態度たいどついてもほゞ想像さうざうがつく。流石さすが女丈をんなだけ御米およねは一二
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
一旦念つたら骨が舎利しやりに成らうとも、決して志を変へんと云ふのでなければ、色でも、恋でも、何でもないです! で、し好いた、れたと云ふのは上辺うはべばかりで、その実は移気な
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
上邊うはべだけを見て、それは喜助には身に係累がないのに、こつちにはあるからだと云つてしまへばそれまでである。しかしそれは譃である。
高瀬舟 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
そして運命の上面うはべの好意は彼等が一番の近道を通ることを妨げない。
色褪せた書簡箋に (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)